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その気になれば一五

風俗に入ろうとするだけあって

銭を掴んだ者が勝ち。気取りはいらない。チャイニーズマフィアが、普段はコックの姿をして働いている。気取りがないから働けるんだ。
股ぐらで商売をしている女たちもいる。偽名を使って働く暗い過去のある奴らもいる。プライドを完壁に捨てて生きている人間もいる。上流家庭の出とか、一流大学卒業とかいうことも、ここでは何の価値もない。金と力だけがものを言う。また。人情もその原動力となっている、人間臭い街でもある。今後何が生まれて何が廃れて行くのか、誰にも予測できない。とにかく人間のあらゆる欲望が処理できる。その点では、歌舞伎町はこれからも変わらないだろう。
歌舞伎町はヤクザやマフィアが幅を利かせる街だが、その一方、風俗嬢のネエちゃんたちのような、天使の住む街でもある。あらゆる夢が金で買え、その夢を食い物にするために、また金が動く。陰と陽、この世の天国と地獄。清濁あわせて飲み込んだ街なんだ。表と裏、そして、歌舞伎町は、ジャパニーズドリームが手に入る街でもある。他の所でいられなくなった人間が寄ってくる、人生の駆け込み寺でもあり、一捜千金のチャンスが転がっている場所でもある。
以前、殺人を犯してパクられ、シャバに出てきたばかりのヤクザが、こんなことを言っていた。歌舞伎町では、体一つあれば食っていける。一文なしで流れ着いた奴でも、来た日にはもうメシにありつける。次の日には寝床が手に入り、その次の日は靴が買える。またその翌日には服だって買える。一カ月後には車が買えるかもしれないし、半年後にはマンションが買えるかもしれない。誰でも努力すれば上に行ける街、実力でのし上がっていける街、それが歌舞伎町だ。ヤクザの世界も、金の出入りやら人間関係が複雑で、そりゃあ大変だ。絶望することもしょっちゅうだ。でも、諦めたらおしまいだってことを、俺は歌舞伎町から教わった。俺はこれからもこの街で生きていく。俺にはここしかないんだそいつだって、二年もすれば事業を起こして、儲かっているかもしれない。
来て三年後には、家庭も持ってロータリークラブに入っている奴だっている。ポン引きだってすぐに店長になれる。下っ端のチンピラも、努力すれば組長になれる。裏通りのホステスが、大きなクラブのママになるのも夢じゃない。ここでは、どんな夢だって見られるんだ。歌舞伎町は、安全できれいで、衛生的な街とは程遠いが、その掃き溜めの中にはあらゆる自由がある。歌舞伎町は世界一自由な街だ。そう、以前、俺の知り合いが歌舞伎町で行ったアンケートによると、一○○人中ニ二人が歌舞伎町が大好きだと答えている。四三人が好き。三○人が普通。そして、嫌いと答えたのはわずか三人だった。

拘束されることに興味はあ

人妻デリヘル嬢だ

大好きと答えた理由でもっとも多かったのは、ごちゃごちゃしてるから。そして、大嫌いの理由もごちゃごちゃしてるから。獲雑で混沌とした、この街らしい理由だ。確かに、夜の歌舞伎町なんかは、まっすぐに歩けない。足元は酔っ払いが吐いたゲロだらけだし、呼び込みの兄ちゃんには腕を引っ張られるし、若い女は、ナンパされたり風俗のスカウトに声をかけられたりで、なかなか前に進めない。

でも、そんなごちゃごちゃが好きで集まってくる奴が、なんと多いことか。ただし、自由ってものには、時として危険が伴う。新宿で危ない目に遭った、という奴には、キャッチで暴力バーに連れ込まれたというケースが圧倒的に多くて、一○○人中六三人がこれにあたる。そして、ヤクザやギャングにからまれたのが一三人。スリや置き引きに遭ったのが八人。新宿二丁目公園でオカマに襲われ、犯されそうになったのが、なんと四人。それから、オヤジ狩りに遭って、ビルの階段から突き落とされたのが二人もいる。警察官にからまれたっていうのも三人。それは、よっぽどそいつの人相が悪いんだろうけどな。ここでは、日常を忘れて、自由に自分勝手に、誰にも邪魔されずに遊べる。しかし、その分リスクも大きい。
ツケは自分で払わないといけない。これが歌舞伎町のルールだ。深夜三時過ぎに歌舞伎町を歩いている二○歳以上の男は、なんと九人もが前科持ちだ。そのうち、万引きをやった奴が四人。暴行が一人。詐欺が一人。恐喝一○○人中、が一人。婦女暴行が一人。時として、殺人が一人……。一人は殺人犯かもしれないんだ。日本国中、こんなに犯罪者が多い街は他にない。大通りを見渡すと、視界に入る人間のうち、つまり、歌舞伎町では、毎日のように事件が起こっている。
自分の身は自分で守る。その覚悟がないと、生きていけない。歌舞伎町のヤクザの勢力図日本には、暴力団の構成員が約九万人いる。歌舞伎町には二○○○人、周辺者と呼ばれる準構成員となると七、八○○○人もいる。そのうち、それだけ、ヤクザにとって歌舞伎町は居心地のいい街だし、シノギの種もそこら中に転がっているというわけだ。歌舞伎町にいるヤクザは、その六割が住吉会などの関東系だ。そして、二割が、関東にどんどん勢力を広げつつある、山口組などの関西系。残りの二割が、チャイニーズやロシア、コリアンなどの外国マフィアだ。チャイニーズは、何かというとすぐに青龍刀を振り回すもんだから、日本のヤクザはほとほと迷惑してる。奴らには日本式の仁義なんてもんは通用しない。

 

セックスの最中でなければ

問答無用でかかってくるから、話し合いのテーブルにも着けないんだ。外国人マフィアも、同じ国の人間同士で小競り合いをしているうちはまだよかったが、この頃では同胞が増え、勢力が大きくなったこともあって、直接日本人を襲うようになっている。奴らには、日本の旧来のシマや縄張り、しきたりなんて関係ないからな。日本のヤクザにとっては大変なご時世なんだ。そんな、ルールもない、言葉も通じないような奴らと、狭い歌舞伎町でショバ争いをしなくちゃいけなくなったんだからな。
カタギの人間だって、奴らには要注意だ。歌舞伎町のはずれ、新大久保の安いラブホテル街には、東南アジア系の娼婦が立ちんぼをしているエリアがある。
そこでは、彼女たちが客と料金交渉でもめると、どこからともなく中東人の男がやってきて、にらみを利かせる。彼らはマフィアの一種で、唱婦に金で雇われた用心棒だ。奴らはナイフを袖に隠し持って、ゴネる客を威嚇してくる。しつこい客には、もちろん刺してくることだってあるし、たとえ身を傷つけられなくても、金を脅し取られるくらいのことはザラだ。悪いことは言わない。我が身がかわいければ、いくら安くても、あの辺りでは女を買わないことだ。もめごとの種がいっぱいだから。ケチなスケベ心で命まで落としたら、シャレにならないからな。日本人から見れば、厄介なチャイニーズマフィアよりも、ある一部の日本人が歌舞伎町を仕切っていたほうがいいという意見もある。
しかし、今は過渡期だ。ドンパチが始まっていて、どっちが勝つかっていうのを、警察でも、実は非常に野次馬的な気持ちで見ている者が多い。でも、チャイニーズマフィアが日本のヤクザに勝つってことは、まずありえない。昨今は、関西からどんどん応援勢力が入ってきているから、チャイニーズマフィアは、一時的に下火になるだろう。一九九八年頃、日本経済が急激に悪化した時に、日本人が経営する店がバタバタつぶれて、中国資本に取って代わられた。その現実を見ると、それらを日本人のしかし、手に取り戻し、歌舞伎町がもう一度日本人のものになる、ということもまず考えにくい。
そして、福建省あたりから密航者がどんどん来たり、北東の朝鮮族が台頭してきている現状では、チャイニーズマフィアがこれ以上のさばるのもまちがいない。歌舞伎町を目指してやってくる密航者が引きも切らないのは、それだけ歌舞伎町での商売がおいしいからだ。そこで成功すれば、福建省にビルが建つんだ。
中国から、麻薬も銃器のヤバイ商売も、莫大な金を生む。そこには血で血を洗う価値がある。彼らの哲学では、「今引いたら日本人の奴隷になるだけ」風俗を仕切ることも、だから、今は戦線に居て攻撃の態勢なんだ。歌舞伎町では、今、日本人と中国勢との間で激しい戦争が起きている。その後、沈静化してシマを分け合うことになるのか。新しい秩序ができてくるはずだし、また、できるべきだと思う。チャイニーズマフィアにも、組織というか、システムがある。北京系、上海系、香港系、台湾系など、いくつかのグループに分かれている。それが大同団結するかっていうと、なかなかしない。同胞の横のつながりっていうのは案外ないんだ。それがまあ、日本側では、ヤクザも警察も、ある意味安心していられる点なんだけどな。

セックスでイケる処女は半狂乱になってしまうかもしれない女子高生風俗嬢五○万円で人を殺すチャイニーズ
殺し屋なんてのは、映画や小説の中にいるもんだと思うかもしれない。だが、歌舞伎町では、殺人請負業が店を構えていて、結構繁昌しているんだ。歌舞伎町を根城にしている、あるイラン人の男と話していた時のことだ。在日六年だというそいつは、冗談とも本気ともつかない口調で言った。
「イラン人は、二○○万円で人を殺すよ」俺は興味を覚えてきいた。
「イラン式の殺しってのは、どんなやり方なんだ?」そいつは、少し声をひそめて言った。
「車で尾けていって操き殺すこともあるし、鉄パイプで殴り殺すこともある。
俺はやったことないけど、二○○万円くれるんならいつでもやるって奴が、知り合いのイラン人にはたくさんいる」確かに、こういうイラン人は多いらしい。そいつらはお約束の不法滞在だ。二○○万円あれば、国に逃げ帰っても家族を食わせられるから、喜んでやる奴がいるのもわかる。そして、奴はさらに声を落として言った。
「みんなが携帯電話を使うようになったから、偽造テレホンカードも商売にならない。不況で、工事現場の仕事もすごく減った。やっとあっても、ちょっと前なら日給一万円だったのに、今は五○○○円くらいしかもらえない」確かに、日本人にも仕事がないこの不況は、不法滞在の外国人にとってはさらにキツイ状況だ。奴はこうも言っていた。
「今は、食事は一日一回。毎日腹が減ってるからイライラするし、もうどうなってもいい、っていう気分になってくる」今はまだ人を殺していないというが、こいつだって、きっかけさえあれば殺しに手を染めることは想像に難くない。しかし、イラン人ってのは、国民性なのかどうかわからないが、操殺だとか殴殺だとか、大胆で大雑把な手口を使うんだ。こんな派手なやり方だと、人目につきやすいし、足もつきやすい。ところが、チャイニーズに頼むと、きっちり内臓を挟って、確実に殺してくれる。
しかも、血痕から何から証拠も残さないから、頼んだほうも安心だ。そして、殺した後に足がつかないよう、外国に逃げるための往復旅費を報酬に上乗せすれば、もっと完壁だ。そして何よりも、こっちは破格の一人五○万円で殺しを請け負う。知り合いのチャイニーズマフィアはこんなことを言っていた。
「一回五○万円でも、数をこなせばすぐに二O○万円になるからね。安くしておくと、たくさん仕事がくるから儲かる。だから、どんどん殺しやるよ」そう、最近では、殺人の料金設定もマーケティングなんだ。薄利多売。商魂たくましいチャイニーズらしいやり方だ。サラ金を回れば五○万円くらいすぐに集まるから、本当に殺したい相手がいる奴は、チャイニーズマフィアに頼むのもいいだろう。

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風俗·人種を経験す

そのうち、
「夏のボーナス一括払いで、殺し請け負います」なんてのも出てくるかもしれないな。実際、ある暴力団構成員が言うには、「香港で、現地のマフィアに殺しを依頼すると、奴らは一○○○万円も要求してくるんだ。でも、歌舞伎町だったら、五○万円で人を殺すチャイニーズが何人もいる。奴らは本当に殺しをビジネスと割り切っている、というか、生活のためにやってる」俺は疑問を感じて言った。
「いくら安くたって、殺しの依頼なんて、そんなにコンスタントにくるもんなのか?」そいつは苦笑して答えた。
「この頃は殺しをやる奴も増えてて、競争が激しくなってるから、奴らも営業に余念がない。おれも連中から時々『殺しの仕事はないか。紹介してくれ』って頼まれるんだ」
殺しの営業回りか。笑えねえ話だな。そいつは続けて言った。
「ヤクザの俺が言うのもなんだけど、まったく怖い世の中になったよな」中国をはじめとするアジア諸国からの、日本への密入国者は、年々増える一方だ。しかも、奴らは旅券不携帯で現行犯逮捕されない限り、足跡を追うのはまず不可能だ。犯罪者になるには絶好のシチュエーションってわけだ。奴らのほとんどは特定の組織に属さず、個人で行動しているから、余計に始末に負えない。それに、捜査の手は及ばず、闇に葬られる外国人による殺人事件は後を絶たない。
殺しに限らず、歌舞伎町で商売しているチャイニーズなら、二○万円なら重傷、何の証拠も残さずに人を殺すというのが一○万円なら軽傷、五○万円なら、相場だ。
プロの殺し屋でもマフィアでもない、クラブで下働きをしているようなチャイニーズにだって、金さえもらえば簡単に人を殺す奴がけっこういる。歌舞伎町のあるクラブで、店の掃除や皿洗い、使いっ走り、ホステスの送り迎えから、タチの悪い酔客をボコボコにしてつまみ出す用心棒の仕事まで、あらゆる雑維用をやっていたチャイニーズの男がいた。そのクラブの常連客が、店を出て帰宅するところを襲われ、喉を刃物で切られて死んだ。ある夜、この時はたまたま目撃者がいて、そのクラブの雑用係が容疑者に挙がった。奴の自白によると、「店のホステスに二○万円もらってやった」殺された男とは愛人関係だったが、その夜別れ話を切り出されたのでカッとなって、雑用係の男に金を渡して、痛い目に遭わと言う。
そのホステスを取り調べたところ、
せてくれと頼んだらしい。それが、頼んだ相手の腕が未熟だったため、思いのほか深手を負って、死んでしまったというわけだ。
「私、殺してほしいなんて言ってない。殺したのはあの人の勝手。私、悪くない」ホステスは、必死に言った。犯行は、客が店を出てからわずか一○分後に起きた。殺すほうも殺すほうだが、腹が立ったらすぐに金で人を雇って男を襲わせる女も恐ろしい。歌舞伎町の女と遊ぶなら、こんな危険があることも頭に入れておいたほうがいい。
チャイニーズマフィアの殺しに特徴的なのは、喉を狙うことだ。普通、日本人だったら、腹や背中は刺しても、いきなり喉に切りつけるようなことはしない。なんのためらいもなく喉を切り裂くのは、かなりチャイニーズの仕業っぽい。
中国では、一生働いても二○万円なんて金は手に入らない。大金を渡されて、つい力が入った男の気持ちも分からないではない。奴は密入国者だ。反撃されて怪我でもしたら、病人にも行けないし、警察に捕まったら国に強制送還だ。失敗するわけにはいかない。中国には仕事がないから帰しかも、りたくない。日本にいたいけど、日本でも給料は安い。金が欲しいから、強盗でも殺人でも何でもやるしかない。そこまで追い込まれてるチャイニーズが、歌舞伎町には集まってくるんだ。

歌舞伎町で出会った

片目のホームレス歌舞伎町にはホームレスが多い。俺が所轄署にいた頃、ホームレスの実態調査をしたところ、歌舞伎町には常時一○○~二○○人のホームレスがたむろしているという資料もあった。
代々木公園をねぐらにしているホームレスは五○○人ほどいるが、そいつらも昼間は歌舞伎町界隈にいることが多い。歌舞伎町に来れば、残飯でも賛沢なメシにありつけるからだ。ホームレスは、そのほとんどが精神的に病んでいると、俺は思っている。そして、まあ、こう言っては語弊があるかもしれないが、やはり、一度人生を踏み外して、どん底を味わった経緯から、精神に異常をきたす人間は多い。ホームレスの大半は元会社員だ。でも、仕事の失敗で辞めたというよりは、女や金で失敗して、個人的な問題で会社を辞めたという奴が多い。よくよく聞いてみると、やはりどこか頭のネジが緩んでるんだ。ホームレスには、元警察官だっている。そして、元ヤクザという経歴を持つ奴もかなりいる。そして、その中には、どういうわけか片目の奴が多いんだ。

マン汁でジトジトに濡れてオッパイをゴクゴク飲んでいるという方が近い
エッチな奥さんが大好きなんだよやめて

ヴァギナへ導こうとしましたヴァギナ

以前、歌舞伎町の公園をねぐらにしているホームレスに、捜査の情報をもらっていたことがあった。まだ若かったが、そいつの左目はつぶれて大きな切り傷があり、眼高
はくぼんで目玉がなかった。俺が、どうして片目なのか尋ねると、そいつはニヤリとして言った。
「ヤクザの親分の姐さんに手を出したんだ」俺は合点がいった。ヤクザの世界の一部には、子分が自分の女に手を出したら、見せしめとしてそいつの片目を挟り取るという、不文律のようなものが目には目を、を超えた報復だな。
ある。しかし、それが分かっていても、なおかつヤクザの姐さんに手を出すという、見上げたヤクザスピリッツを持った者もいる。まだ三○代だというそのホームレスは、ちょっと遠い目をして語り始めた。ありゃあ、いい女だったな……。色白で、すらっとしてて。姐さんといっても、当時二七、八歳。歳が近かったせいか、俺が親分の身のまわりの世話をしているうちに、姐さんが何かと声をかけてくれるようになったんだ。それで、親分が地方に出張していない夜に、部屋に呼ばれて。二人で酒を飲んでいるうちに姐さんが俺にもたれかかってきて……。俺はのぼせ上がって、無我夢中で姐さんをその場に押し倒した。あんなに気持ちよかったことって、後にも先にもねえな。それからも、親分の目を盗んでは、俺たちは何度もセックスした。親分にばれたらどうなるかって、ふと頭をよぎることもあったけど、それでも止められないくらい、俺は姐さんの体に溺れていった。姐さんも俺を好いてくれて、親分の元から逃げて一緒になろう、なんて言ってくれてたんだ。でも、案の定、そんな時は長続きしなかった。
組の若い奴らが、俺と姐さんが一緒に寝てる現場に踏み込んできて、そのまま親分の前に連れて行かれた。あいくち俺は、その場で、姐さんが見ている前で処刑された。両側から押さえつけられ、左目をこじ開けられ、ヒ首をブッ刺された。脳天を突き抜ける激痛を感じた次の瞬間、俺は気を失った。
意識をなくす前の一瞬に聞こえた、姐さんの鋭い絶叫が、今でも耳に残っている。気が付いたら、俺は真っ裸で暗い路地に転がっていた。左目には一応包帯が巻かれていたが、心臓の鼓動とともにズキンズキンとくる痛みは、一向に収まらなかった。病院の裏だったよ。こうして、俺のホームレス生活は始まった。俺が帰れる場所は、もうどこにもなかったんだ。流れ流れて歌舞伎町に落ち着いたのは、やっぱり、食いもんにありつけるからだ。姐さんがあの後どうなったかは分からねえ。前に、同じ元ャクザだっていうホームレスから聞いたんだが、子分とできたのがばれて親分に捨てられたっていう女が、上野でヤクを売ってるっていう。元は美人らしいその顔には、ひどい切り傷がいくつもあって、さざんばら髪でそれを隠すようにして、いつも傭いているらしい。